ドラえもん のび太の南海大冒険と吉川ひなの
休みなのに雨ばかりということで、息子とTSUTAYAに行く。ドラえもんの映画を物色する息子。 「新しいやつの方がいいと思うよ」という父の進言を無視して、イルカがパッケージに乗っているから、これが良いと頑として譲らず、TSUTAYAで借りてきた。「ドラえもん のび太の南海大冒険」。
なお、最近イルカやペンギンなど海洋生物が好きみたい。
今年5歳になる息子は当然水田わさび時代のドラえもんしか知らない。旧ドラえもんを見て素直に受け入れることができるのか?嬉々として再生ボタンを押す息子、不安しか無い私。
オープニング、海賊たちが宝島の奥へ奥へと進んでいき、遂に財宝を見つけたと思いきや、水中から現れる謎の生き物に襲われ水中に引きずり込まれる。緊迫感のあるオープニングに引き込まれる息子。
そして、舞台は変わってのび太、スネ夫ジャイアンなどいつもの面々が登場。
息子「こんなへんなのいやだぁぁー」
号泣。
絵のタッチも違うし、声も違うし。なにこのしずかちゃんババァじゃん。
いまだに水田わさび以降のドラえもんを否定する人もいるけど、息子と一緒に毎週見てると流石に違和感など無いわけなので(ただし、ドラミちゃんは除く)、もはや以前のドラえもんに対して違和感しか無かった。
そんなこんなの割に話自体は面白かったのか最初に泣いていた以降は大人しく見続けていた。順応力高い息子。
途中ゲラゲラ笑いながら、見ていたので、借りて良かった。
まぁまぁ、それなりに楽しかったかなーという余韻に浸りつつ、エンディングを迎えるのだが、一体全体何をどう間違ったら、この歌を幼気な少年少女たちがみるドラえもんの映画のエンディング曲にしようと思ったんだろう。
歌詞も片想いの女の子が恋い焦がれて眠れない、という歌で映画の内容と1ミリも関わりが無い。夢の中でドラえもんを待ち焦がれてるのび太はいたんだけど、それと合わせてるのかな。そんなわけない。
とにかく、衝撃的なエンディング曲だった。
川内倫子「The rain of blessing」
川内倫子さんの写真展に行ってきた。休みの日に何かやることは無いかなと開催中のアートイベントを調べてたら、たまたまやってることを知り、これはこれはと思い竹芝まで足を運ぶ。
The rain of blessing - Rinko Kawauchi | Gallery 916
「川内倫子」という名前を知ったのは、ぼくが学生の頃だから、かれこれ10年以上前らしい。写真家に対してさほど興味は無かったし、いまもそれほど無いんだけど、その10年以上前に「いい写真だなぁ」と思う写真にいくつか遭遇し、撮った人を調べると川内さんだったということが何度かあり、それから川内さんの写真は意識して見るようになる。
とりあえず当時見て気になったもので覚えてるのはNHKの連続テレビ小説「こころ」のオープニング。岸恵子さんがなんとも素晴らしかったというのは記憶にあるのだが、あらすじはwikipediaを見てもピンとこなかった。
写真展自体とても良いもので、足を伸ばした甲斐がありました。相変わらずの美しい光の描写。プールの写真とか、中国の打樹花の光景、オーストリアの山の写真が好き。
一緒に行った妻曰く「写真集と写真展は全然違うね」。写真なので、言って見れば単なる印刷物。写真集と何が違うのかとも思うんだけど、引き込まれ方がやはり違う。まぁ、単に引き伸ばされて迫力があるからなのかもしれないけども。
印刷の仕方、展示の仕方含めて表現なので、そういうなかで写真集以上の魅力を感じるのだろうかな。ある種のライブ感が加味されるに違いない。
先日久しぶりに行ったSummer Sonicも然りだけど、写真やら音楽やら映画やらのエンターテイメントは家の中でも楽しめないこともない。それなのに、わざわざ時間とお金をかけて現地に足を運んで体感するというのはなんとも贅沢な時間とお金の使い方であり、それは家では味わえないものな気がする、もしくは気のせいである。
ここ数年、子供を理由に足を遠ざけがちなんだけど、なるべく機会を作っていきたいなぁと思わせるだけの写真展でした。
Summer Sonic 2016感想文
前回に引き続きサマソニ。今回は音楽の話題。
yozaki.hatenablog.com
1日目
Underworld
- Underworldが見たくて、今年は重い腰を上げてサマソニ行くことにしたくらいの、今年の個人的目玉。
- 30代ホイホイのラインナップにホイホイ釣られて行っちゃったぼくのような人間のために古めの鉄板曲を一通りやってくれて、超盛り上がった。
- 一番最初の「If Rah」は周りも若干様子見な感じだったけど、2曲目の「Two Month Off」で一気に火がついた。
- 最後の「Born Slippy」の頃にはもう疲れました。スモーク焚きすぎボール飛びすぎ、ステージ見えない。でも最高に楽しかった。
- 去年がChemical Brothers、今年がUnderworldなので、30代おっさんホイホイ的には来年はDaftPankかな。
Charlie Puth
- Craig Davidとか、Daniel Powterとか、定期的に出てくる男声癒し系な感じはあんまり好きじゃないんだけども、「Marvin Gaye」がラジオから流れてきた時、なんかすごいの出てきた。と思いまして、サマソニでも見させていただきました。
- その「Marvin Gaye」が1曲目。第一声で鳥肌立った。
- 終始素晴らしい歌声だし、お茶目なMCだし、男でも好きになっちゃうね。反則だね。
Pentatonix
- Underworld見るために、途中で切り上げざるを得なかったのだが、残念で仕方ないくらいのライブパフォーマンスだった。
- 始まる前に側にいた青年が言っていた「マイクチェックだけで良いんだから、早く始めろよ」。おっしゃるとおりだと思ったけど、このパフォーマンス見るためなら入念なマイクチェックだって許しちゃうよ。本当にアカペラなのかと疑うくらいの迫力のある音だし、もうとにかく一挙一動かっこよかった。
- そして、途中で切り上げたためPerfumeメドレー聞けなかった。マジくそくそくそぉおおおおおおおおおおおお。
その他
- 雨の中リストバンド交換してギリギリ間に合った「li li limit」。はじめてLIVE見られて満足した。
- 次に「PVRIS」見てた辺りから体調悪くて、しばらく死んでて、Sonic/Mountainあたりをフラフラ放浪して、途中倒れてた。
- 「フレデリック」は良くも悪くも音源通りだった。
- 「PANIC! AT THE DISCO」も良かった。大いに盛り上がった。
2日目
クラムボン
POP ETC
- 当初見る予定ではなかったんだけど、「MØ」が始まるまで見るかなと思って見始めて、最後まで見てた。
- はじまった途端に機材トラブルで演奏中断すると、たどたどしい日本語で話し始めて、完全に観客を味方につけた。
- 心地良いポップ・ロックで良曲ばかりだった。
MØ
- 「POP ETC」終わりで急いで行ったわけですが、途中からでも大いに盛り上がれるくらいの盛り上がり。
- 前評判がだいぶ高かったので期待して行ったが、期待に違わぬパフォーマンスでした。
- 「Final Song」盛り上がったー
その他
- 「サカナクション」はいつもどおり。最前突っ込んだので、疲れた。最近は「ホーリーダンス」が鉄板。
- 「サマソニなんてミーハーか音楽好きのどっちかしかいねー」といきってた「tricot」。ガールズロックバンドってなかなか商業的に成功しないけど、彼女たちは素晴らしいので、ぜひミーハーにも聞かれる様になって欲しい。ロックらしいロックって今回「tricot」しか聞いてないなと、いまさら。
- 「MUSIQ SOULCHILD」はビーチステージの雰囲気だけ感じて満足した。ビール美味しく飲めました。
- 「でんぱ組.inc」は怖いもの見たさで、最後にちょろっと見てきたんだけど、みんなあのサイリウムいまのいままでどこに隠してたの。なんかもうすごい世界だった。ステージと会場が一体となったエンターテイメントを端から眺めて満足した。
- 「Spangle cal lili line」良かったけど、「Two Door Cinema Club」観に行った方が満足度高かったなぁと思い、後悔。
- ホントは朝イチで「Sun Flowr Bean」見るつもりでしたが、いろいろあって到着が遅れたため見過ごした。残念。あとで会場で会った知り合いに良かったよーとか言われて、なお後悔する。
以上、なんだかんが楽しかった。来年も是非行こうという話でした。
Summer Sonic 2017用のメモ
先週末、5年ぶりくらいのサマーソニック。久々なもんだから、いろいろと勝手がわからなくて困った。
サマソニだったら、来年以降も行くと思うので、サマソニに行くにあたっての自分用TIPS。
前日までにやること
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スケジュール決める
いままでは要所だけ抑えてあとは適当だったが、今回は事前に見るものをすべて決めてから行った。実際にはその通りに全然見てないんだけど、事前に決めておくと現地で心の余裕ある。その場のノリで見るもの変えても、外せないものは決まっているので、後悔しないで済むし、ノリで見るもの変えていいかどうかの判断がしやすかった。スケジュールを考える上での移動時間の目安(イオン側周りの所要時間)マウンテンからガーデンは15分強、マウンテンからマリンは20分強。
通行量の多さにかなり影響するので、注意が必要。
毎回「あぁ、マリンまで行かないとダメだったぁー」と後悔していたことを思い出したが、2日券の交換はマリンまで行く必要があるので、1日目AMにメッセ行くならトンボ返りの時間を考慮すること。
1日目はなるべくメッセにしておかないと、おっさんは体力が持たない。
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飲み物調達
基本は現地調達するけど、最初の一本は凍らせて持っていく。今回1日目だけ、それをやったけど、1日目終わりで2日目の分を用意するためにコンビニ行くのも億劫だったので、前日までに最低2本は凍らせるようにする。
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荷物は前日までに
もろもろの荷物を1日目に起きてから詰め込んでました、はい。朝は忙しいので、前日やりましょう。持ち物少ないので、すぐ終わるのですが、慌ただしかった。結果、家を出てからチケットを、取りに帰りました。 -
2016年の持ち物リスト
当日の注意事項
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朝飯は事前に食べる
現地のご飯は朝ごはんっぽいものない。
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昼飯忘れない
混んでるから後で良いかーを繰り返すと夜になってる。
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楽な帰り道はない
総武線ルート(海浜幕張から武蔵野線を利用しつつ西船橋から総武線で御茶ノ水まで行き、中央線乗り換え)は座れる可能性が高いが、乗り換えが多く、接続も良くない、帰るの遅くなる。京葉線ルート(海浜幕張から東京まで京葉線で、東京から中央線)はまず座れないし、東京駅での乗り換えが遠すぎるが、乗り換え回数は1回。どっちもやったけど、どっちも辛いので、こっちの方が楽に違いないとか淡い期待は最初から持たない(大阪より楽だと思え)。
来年検討すること
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より良い靴
1日目の朝だけで靴が濡れて不快感半端無かった。待ち時間の間靴脱いでたら大体乾くくらい。ただ、雨が降ったあとの会場歩いてるだけで靴濡れるし、ぬかるみにもハマるので、登山っぽい靴とかがいいのかな。 -
もう少し大きめのバック
今年のバック。ペットボトルホルダーでぶら下げてたが、何度か外れてイラっとした。ペットボトルはバックに入れるようにしようかなーと思ってるけど、ホルダーで外に出しておいたほうが取り出しやすいし、悩ましいです。もしくはこんなの。 -
髪を切る
髪長いとうざいです。ホントは前の週に髪切りに行くつもり満々だったけど、美容室がお盆休みだったので、前の週にいけなかった。
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雨具
台風が突如ポコポコ出てきて、雨予報になり、前日に慌ててドンキ行った。携帯性の高いものを選択したが、本気で雨降られると死ぬようなものしか買えなかったので、もう少し良いもの買うかな。携帯できるポンチョタイプがいい。
最後に感想。
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当然のように写真や動画を撮る人が多くて驚いた。5年前にもいたと思うけど、今回みんな自然にやってたし、運営もほとんど何も言ってなかったように思う。なぜかパークステージのスタッフだけ注意してて有能だった。
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みんなお行儀が良い。モッシュやダイブを一度も見なかった。後方で見てることが多かったから見えてなかっただけなんだろうか。全体的に動きが少ないので、最前にねじ込んでいくようなことはやりにくかった。
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音楽的な感想はまた別途書いておきたい。
Bluetoothスピーカーによるオーディオ環境
スピーカー自体には興味が無いので、そういう話ではない。
Appleのホームシェアリング機能による快適ごろ寝オーディオ空間の演出方法。
過ったBluetoothスピーカーの使い方
Bluetoothスピーカーを買った後、しばらく以下のような使い方をしていた。
音楽データの母艦はMac上にある。iPhoneアプリ「Remote」を使って、母艦上の「iTunes」を操作して、それをBluetoothピアリングしているスピーカーから音を出す。
もともと母艦MacのiTunesで再生して、AppleTVのスピーカーから出力するという使い方をしていたことの延長として、母艦MacからBluetoothスピーカーに出力していた。
去年引越して部屋のレイアウトや数が変わった。BluetoothスピーカーとiPhoneと私は同じロケーション、母艦Macは隣の隣の部屋という状況になった。直線距離は数mではありますが、壁や扉などに干渉して、通信状況が悪く、音が途切れたり、ペアリング自体切れことが頻発した。
iPhoneに音楽データはほとんど入れてないので(外で音楽聞くときはiPod nanoか最近はradiko)、iPhoneからBluetoothスピーカーに飛ばすことはできず、はてさて困った。
Bluetoothスピーカー ベストプラクティス
仕方なく、iPhoneに音楽データを入れて再生したりもしてたんだけど、すべてのデータを同期するほどの容量は無いので、ストレスフル。そんな折に、iPhoneの純正音楽アプリだと母艦Macとホームシェアリングして、再生することに気づく(おそい。。)
「iPhone、iPad、または iPod touch でホームシェアリングを使う」
「ホームシェアリング」を選択して、iTunesライブラリを選択する。
なお、初期の同期は頻繁に失敗する。wifiやアプリの再起動することで復旧する(ことが多い)。あまり深く追求していない。
その結果こんな感じで音楽再生環境が整う。
ホームシェアリング先のiTunesライブラリを再生できるようになるので、同じ場所にあるiPhoneからBluetoothスピーカーへ再生できるようになる。Bluetooth(スピーカーと母艦Mac間)では干渉する環境でも、Wifi(iPhoneと母艦Mac間)なら安定している(規格上)。という環境ですこぶる快適に別の部屋でゴロゴロしながら母艦Macの音楽データを利用できるようになる。
ただ、この使い方にした結果、パソコンと携帯の組み合わせが大変制限されているわけで。春先に携帯買い換える際に結局iPhoneにした。無理やりホームシェアリングのようなことをさせる方法はAndroidでもありそうなんだけど、お手軽さに欠けそうで、この使い方に縛られる。
いまのところMacもiPhoneも別に支障ないから、まぁ良しとする。
BOOM BOOM SATELLITES
たぶん、BOOM BOOM SATELLITESを越える音楽に出会うことはないのかな、と、感傷に耽りながら昔の楽曲を改めて聞きなおしたりしている。
音楽の趣味趣向が凝り固まってきて、若年期のように新しいジャンルの音楽に衝撃を受け、影響を受けるなんてことは無くなってきた。なので、いま時点で最も私の音楽史において、一番インパクトのあったBOOM BOOM SATELLITESが第一線で活躍したまま、活動を終了したので、今後思い出補正ポイントも加算される。私の中でBOOM BOOM SATELLITESは確固たる最高評価の地位が将来にわたって約束された。この地位を得ても良いことは無い。
BOOM BOOM SATELLITES好き風に書いてみてるが、私が彼らを知ったのは、たぶん映画「APPLESEED」での「DIVE FOR YOU」からなので、比較的ミーハーチャラチャラ野郎である。MATRIX以降サイバーパンクな演出や作品が世に溢れていたわけだけれども、「DIVE FOR YOU」はそんな世界観に見事にマッチした楽曲だった。こんな楽曲を日本人が作っていたのか、と衝撃を受けた。超かっこよかった。
それから「FULL OF ELEVATING PLEASURES」以前の作品も聞き、以降聞き続ける。
ライブを初めて見たのは上京した2008年のSUMMER SONICだった。ひょろひょろモヤシくんの私はモッシュで吹き飛ばされながら、ライブを体感した。わずかな時間のパフォーマンスだったけど、今までにないライブ体験だった。
レイブでドラックきめちゃうイカれ野郎の気持ちが少し分かる昂揚感。最前列から汗だくで殺気立った状態で戻ってきた私を見て、一緒に見に行った先輩がだいぶ引いていたのは記憶に残っている。
ただ、単独ライブの時間を耐えられる体力は無いから、音楽フェスでライブ見るくらいにしておこうと誓った。しかし、いまこういう状況になると、単独でのライブ見たかったなと後悔しか無い。
今回の「LAY YOUR HANDS ON ME」の発売に際してのインタビューや過去のインタビューに色々目を通していた。そんな中にあった中野さんの言葉。
< 略 >
今、ビジネス的にライヴの興行収入のほうが、CDの印税収入に比べて圧倒的に多いから、ミュージシャンの活動がライヴに偏って、作品を残すことが軽視されていく傾向にあるでしょ。でも、自分がそもそも何がしたかったのか振り返ると、記録物を残していくことだったんです。
< 略 >
ライヴはライヴですごくいい時間ですが、ちゃんと作品を残していける芸術家になっていきたいなって。
ほんと有言実行してる。