川内倫子「The rain of blessing」

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川内倫子さんの写真展に行ってきた。休みの日に何かやることは無いかなと開催中のアートイベントを調べてたら、たまたまやってることを知り、これはこれはと思い竹芝まで足を運ぶ。

The rain of blessing - Rinko Kawauchi | Gallery 916

 

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川内倫子」という名前を知ったのは、ぼくが学生の頃だから、かれこれ10年以上前らしい。写真家に対してさほど興味は無かったし、いまもそれほど無いんだけど、その10年以上前に「いい写真だなぁ」と思う写真にいくつか遭遇し、撮った人を調べると川内さんだったということが何度かあり、それから川内さんの写真は意識して見るようになる。

とりあえず当時見て気になったもので覚えてるのはNHK連続テレビ小説「こころ」のオープニング。岸恵子さんがなんとも素晴らしかったというのは記憶にあるのだが、あらすじはwikipediaを見てもピンとこなかった。

 

写真展自体とても良いもので、足を伸ばした甲斐がありました。相変わらずの美しい光の描写。プールの写真とか、中国の打樹花の光景、オーストリアの山の写真が好き。

一緒に行った妻曰く「写真集と写真展は全然違うね」。写真なので、言って見れば単なる印刷物。写真集と何が違うのかとも思うんだけど、引き込まれ方がやはり違う。まぁ、単に引き伸ばされて迫力があるからなのかもしれないけども。

印刷の仕方、展示の仕方含めて表現なので、そういうなかで写真集以上の魅力を感じるのだろうかな。ある種のライブ感が加味されるに違いない。

先日久しぶりに行ったSummer Sonicも然りだけど、写真やら音楽やら映画やらのエンターテイメントは家の中でも楽しめないこともない。それなのに、わざわざ時間とお金をかけて現地に足を運んで体感するというのはなんとも贅沢な時間とお金の使い方であり、それは家では味わえないものな気がする、もしくは気のせいである。

ここ数年、子供を理由に足を遠ざけがちなんだけど、なるべく機会を作っていきたいなぁと思わせるだけの写真展でした。