おにぎり屋

息子が保育園の粘土遊びでおにぎりをたくさん作り、「ぼく、おにぎり屋さんになる」と宣言してましたと保育園の連絡帳に書かれていた。
若いながら目標が明確でよろしいですね。コンビニというかなり強い競合がいるので、コンビニには無い付加価値をつけないとね、と社会人の先輩として、3歳の我が子の行く末を見守っていた。

「お母さんも食べたいなぁ」と妻。「お母さんはお客さんね!」と息子。
すでに営業活動を始めているので、これは父も協力せねばという使命感に動かされる。
「お父さんも行っていい?」と私。「お父さんはお店屋さんね!!」と息子。

え!

いま、親子関係に雇用関係がオーバーレイしたよね?
しかも使役関係が明確な感じで。共同経営者な感じは全然なかったよね。全国チェーンのおにぎり専門店のカリスマ経営者たる息子と朝5時起きしてサラリーマンのためにおにぎりを握りまくる労働者の関係が密やかに結ばれたよね。

3歳にして冷静な経営判断です。

というわけで、息子がおにぎり屋さんを始めたら、転職することになった。