プリンセストヨトミの感想

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http://www.yunphoto.net/jp/photobase/yp14903.html

妻の実家に来て息子がテンション上がりまくりで遊び続けた結果19時頃に寝落ちしたので、ゆっくりテレビなど見られた。
先日小説も読んだので、どんなもんかと映画版がテレビ放映されてたので観てみた。

原作では大阪国だなんてバカげたアイディアを肉付けしていく緻密さがあり、そこに面白さを感じたわけだが。
映画は尺の都合があるので、そこまで細かな描写はできないし、それは良いと思う。
で、その代わりにテーマ性を明確に出すことにしたのかな。
親子の絆を描きたくて映画化したんだ!と言わんばかりに中井貴一が演説するシーンが印象的でした。中井貴一個人の力でそのシーンは心奪われ、大阪国がんば!となりそうになる。

なんだけど、やっぱり中井貴一が突然親子の話題を持ち出してる風に見えて、イマイチ。中井貴一演じる真田幸一とその息子とのシーンに時間割いてないからなのかな。
お好み焼き屋のおっさんが突然大阪国総理大臣と名乗り出す過程を息子目線で混乱を交えつつ原作では描かれる。そういうところがあっての親子の絆的な話なのではないかなーと思う。それがあの廊下を歩くってことだと思うんだけど、真田親子にはそれがなかったよね。

原作比較ばかりしてもしょうがないけど、書かずにはいられない。
原作では冴えないおっさんのはずのミラクル鳥居が綾瀬はるかになっている。その綾瀬はるかがクライマックスに乳を揺らしながら大阪中を駆け回るシーンがしつこく繰り返される。あのシーンは作品内における矛盾も露呈してるし、とくに意味もないし、ホント乳揺らしたかっただけやん!尺の使いどころ間違ってる。そしてミスキャストだ。