SAKANAQUARIUM 2011 DocumentaLy

とくに理由はないんだけど、無駄に夜更かしして、見てる。

2008年ぼくが上京してくる頃には札幌ではそこそこ名が通っていたサカナクション。彼らがサマソニオープニングアクトを務めたのも2008年。ソニックステージだかどっかのオープニングアクトをやっていた彼らが、幕張メッセで単独ライブやってる。おかしな親心で見たくもなる。

っていう頃から、順風満帆に売れていき。2011年のDocumentalyが出る直前くらいまでにはぼくのサカナクション熱は冷めていたんだけど、Documentalyが発表された時にぼくとしてはなかなかの衝撃を受けた。それくらいDocumentalyは良いアルバムだなぁーと僕は思っている。

札幌でそこそこ名が通っていたバンドがあれよあれよと売れて、日本の音楽シーンを席巻した。そんな状況で出したのがこのDocumentalyでその時の彼らをとても物語っている。
どんなアーティストも売れてくると、「昔はよかったのになー」と古参ぶったファンから評価される。古参ぶっているだけの場合もあるけど、売れない時代の荒削りな頃の方が作品として魅力があることは多々ある。売れてきて物質的に満たされていく過程で、作品の魅力が削がれていくということはあるんだろうなーと思うんだけど、そういう思いは彼ら自身も持っていてそれに対する回答が「エンドレス」なんだと思っている。これを作品として昇華した山口一郎すごいなぁーとただただ感心するばかりである。