オー!ファーザー

オー!ファーザー

オー!ファーザー

実家に帰省するときに荷物を少なくするためにも電子書籍版を購入。

四人の父親を持つという奇怪な生い立ちの少年の日常を描いた作品。日常と言いつつ、少年の日常はドラマに満ち溢れた非日常。
四人の父親たちからの人生訓は煩わしく、興味深い。非現実的な登場人物に翻弄される普通の人ってパターンは伊坂作品に多いけども、そういうのがぼくは結構好き。
あり得ないことを日常茶飯事のように思わせる描き方がうまいなぁと思う。

伊坂作品のなかでは好きなパターンのはずだけど、物語が動き出して全ての線がまとまり始めるまでがちょっと長いし、あんまりまとまり方がぐっとこなかったなぁ。